2021年度 日本協同組合学会 第41回秋季大会大会情報
第41回大会の開催については、新型コロナウィルス感染症蔓延のなか、慎重に検討を進めて参りましたが、今回は現地でのシンポジウムやエクスカーションの実施は困難と判断し、東京農業大学(実行委員長:木原高治 事務局長:野口敬夫)の運営によるオンラインでの開催となりました。
開催日:2021年9月18日(土)~19日(日)
開催方法:シンポジウム、個別論題報告・テーマセッション すべてZOOMによるオンライン開催です
※シンポジウム、個別論題報告・テーマセッションの参加費は不要
参加される場合は、本サイト左ペインにある「秋季大会参加申込」にあるWEBフォームをとおして事前登録をお願いします(※Zoomルームの詳細が自動送付されます)。奮ってご参加ください。
NEW 秋季研究大会の要旨集PDF版をアップしました。
1日目:9/18(土)のプログラム
●大会シンポジウム
テ ー マ:協同組合運動 新たな段階へーレイドロー報告40年、学会創立40年、アイデンティティ声明25年を経て、GAFA支配に対抗するアフターコロナ時代の協同のあり方を考える―
座長:大高研道(明治大学)
【座長解題】
「もはや民主主義は遠く彼方に・・・」と思わされるような政治の機能不全、市場経済の暴走、近代科学への過信とも不可分ではないコロナ禍が依然として収束の見えないなかで、連日胸騒ぎするようなニュースに不安と憤りだけが増幅する不確実性の時代において私たちは、そして協同組合は何をすべきなのか、何ができるのか?
本シンポジウムテーマからは、上記の問いについて大局的かつ多様な見地から論じる対話的協同組合研究の未来を構想するという強い意志が感じられる。
それらを引き受け、本シンポジウムでは、まず、危機の時代は協同組合の時代でもあるという歴史認識を共有し、とりわけ「危機に直面した際に協同の経験がどのような協同組合の可能性を育んできたのか、生み出していくのか?」という観点から与えられたテーマにアプローチしてみたい。
第一報告では、北川太一氏(摂南大学)に、現代社会経済システムの危機という大きな枠組みからレイドロー報告の提言を現代的にどのように捉え直すことができるのかを論じていただく。第二報告の中野理氏(日本労働者協同組合連合会/日本協同組合連携機構)には、GAFA支配という労働・生活の危機を念頭におきつつ、プラットフォーム協同組合の現状と課題および可能性について紹介いただく。瀬戸大作氏(反貧困ネットワーク)による第三報告は、まさにいま我われが直面しているコロナ禍と協同組合の取り組みについての報告である。とりわけコロナ禍で最も苦境に立たされている人びとが直面している現実を踏まえ、これらの問題に協同組合はどのようにコミットするかをともに考えたい。
一つ一つが大きなテーマとなりうるため、ともすると散漫な議論に終わってしまうことも危惧されるが、1980年に開催されたICA大会における『西暦2000年における協同組合[レイドロー報告]』(日本経済評論社、1989年)は、「基本的には議論を巻き起こすための資料」(5頁)であった。まさに「新たな段階へ」むけた多様な議論を巻き起こす研究交流の場になればと考えている。
< タイムスケジュール >
13:00 ~ 13:20 会長挨拶 増田 佳昭(立命館大学)
座長解題 大高 研道(明治大学)
13:20 ~ 13:50 第一報告 北川 太一(摂南大学)
13:50 ~ 14:20 第二報告 中野 理(日本労働者協同組合連合会/日本協同組合連携機構)
14:20 ~ 14:30 (休憩)
14:30 ~ 15:00 第三報告 瀬戸 大作(反貧困ネットワーク)
15:00 ~ 15:15 第1コメント 松本 典子(駒澤大学)
15:15 ~ 15:30 第2コメント 阿高 あや(日本協同組合連携機構/東京大学大学院)
15:30 ~ 15:40 (休憩)
15:40 ~ 16:30 総合討論
16:30 ~ 16:45 座長総括
●国際交流/臨時総会/新(第21期第1回)理事会
17:00-17:20 国際交流
17:20-17:35 臨時総会
17:35-17:50 新理事会
※シンポジウムと同じZoomルームで開催されます。時間は前後することがあります。
●オンライン懇親会 18:00~
*シンポジウムとは異なるZoomルームとなりますので、ご注意ください。
2日目:9/19(日)のプログラム
●個別論題報告・テーマセッション
※個別論題報告は、1報告あたり「報告20分+質疑10分」の30分で実施されます。
※初日とは異なるZoomルームを使用しますので、ご注意ください。
※個別論題報告・テーマセッションの要旨は、事前に本HPにて公開する予定です。